介護は突然はじまります。病気やケガによる入院、認知症の症状の進行などに起因します。
万が一の時に落ち着いて対応するためには、事前に介護に関する知識を学び、心の準備をしておくことが大切です。
ここでは、「在宅介護の部屋作り」に焦点を当てて解説していきます。
介護の相談は役所や地域包括支援センターへ
まず、家族に介護が必要になったら役所や地域包括支援センターへ相談します。
担当者と一緒に介護サービスを利用するための様々な手続きを行います。
在宅介護か介護施設の利用か
次に、在宅で介護をするか、介護施設を利用するかを考えます。
介護施設の利用は想像がつくでしょう。
ここからは在宅介護をする場合のメリット、デメリット、介護部屋作りのポイントを解説していきます。
在宅介護とは
在宅介護とは、老人ホームなどの施設へ入居せず「在宅での介護」を指します。
本人のお世話は家族が中心となります。
■メリット
在宅介護のメリットは、本人が住み慣れた家で暮らし続けられることです。環境が大きく変化しないため、ご近所付き合いや友人関係も変わらず楽しめます。また、家族と一緒に住むことで精神面も安定した状態を保つことができます。
また、状況に応じて外部の介護サービスも活用することで、本人とその家族が希望している生活を送ることも可能です。
■デメリット
在宅介護のデメリットは、家族に大きな負担がかかってしまうことです。本人のために自宅で介護したいという気持ちは大切ですが、長期にわたる介護生活で家族の心身が疲弊する可能性もあるので注意が必要です。
デメリット解消には、外部の介護サービスを積極的に活用して負担を分散させることがよいでしょう。時には施設の入所を決断することも必要となる場合があります。
在宅介護のための部屋作り
在宅介護をすることにしたら環境を整えます。リフォームが必要な場合、内容によっては介護保険が適用されるケースもありますので、役所や地域包括支援センターに相談し、アドバイスを取り入れながら進めましょう。
介護ベッドや車椅子といった福祉用具にも保険が適用になることも。
参照:厚生労働省「介護保険制度について」
では、ここからは介護部屋作りのポイントを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
介護部屋の広さ
介護部屋の広さは6畳以上が目安です。「特別養護老人ホーム」においての1人あたりの居室の床面積(10.65㎡以上)を基準にしています。
介護ベッドの他、歩行器や医療機器も設置することがあるため広い部屋にしましょう。
また、多くの時間を自室で過ごすため、健康や気分の向上にもつながる日当たりや風通しのよい場所を選ぶこともおすすめです。
介護部屋のレイアウト
介護部屋には、起き上がりや立ち上がりをしやすくするために介護ベッドが必須です。
介護ベッドの位置は、ベッドに横になりながらでも外の景色やテレビが見やすいところがよいでしょう。
また、介護をする方や医療従事者が、ベッドの周りを移動して介助しやすいように壁との間に人が1人通れるスペースを設ける必要があります。
介護部屋~トイレ・浴室までの導線
高齢者が怪我をする原因として、毛布や絨毯、段差に足をとられて転倒するといったものが多くあります。
床はフローリングに、電源コードなどは壁や床の隅に固定しましょう。
また、廊下には往復で利用できるように両側に手すりや足元の照明をつけることで安全がさらに保たれます。
トイレや浴室の位置
トイレや浴室は介護部屋の近くに。トイレは1日で何度も、そして、夜間も使用します。場所が遠いと転倒リスクやトイレに間に合わないといったリスクが生じます。浴室も遠いと入浴が億劫になってしまうことも。
ドアは引き戸がおすすめです。開閉にスペースが必要ないため、車椅子でも開閉しやすく出入りもスムーズ。万が一、中で転倒した際も外から簡単に開けられます。
さらに、トイレや浴室の中には、本人の身長に合わせて両側に手すりを設けたり、緊急ブザーを取り付けるとより安全な空間になるでしょう。特に、浴室の床は滑りやすいため滑り止めのマットやシャワー用の椅子を揃えるといった工夫が必要です。
介護部屋の準備にはトランクルームを活用しよう
ここまで在宅介護のための部屋作りのポイントを解説しました。
環境を整えるためには部屋の整理やリフォームの必要性が出てくるでしょう。今あるお部屋の家財で介護をする時に不要なものは、トランクルームに預けることで空間を確保できます。
押入れ産業のトランクルームは大型家財の保管に適した倉庫内トランクルームで、運送も承っております。(自社手配またはご紹介)
突然の介護で介護部屋が必要になった時はもちろん、ケガをするその前の予防として、自宅を安全な場所にするためにトランクルームを活用してみませんか。
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